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2019/12/10

僕らの朝は「疑うことのなかった朝」


今朝も僕には朝が来た。
 
今日、朝を迎えることは
僕には当然のことだった。
 
眠る前に、朝が来るだろうかと
考えることはない。
 
でも、
この世でたった一つ
 
間違いのない真実は
 
100%起こることは
 
僕らは
いつか必ず死ぬということ…
 
でも、
100%起こる
 
この真実を
 
間違いなくやってくる
 
その時のことを
 
不安に感じ、
心配しながら
 
生きる人はいない
 
 
たがら、
スケジュールには
カレンダーには
 
今日も、明日も
 
来月も、来年も…
 
予定が書き込まれている。
 
僕にも
 
楽しみにしている日が
 
今も手帳に
書き込まれている…。
 
2020年3月14日…
福島TERAKOYAカレッジ
 
2019年10月12日
開催するはずだったその日…
台風が近づいていた。
 
主催者の
平やんこと平山とおるさんは
 
参加者の安全のために
苦渋の思いで、延期を決めた…
 
僕は
大丈夫!
楽しみが先に伸びただけ!
 
…そう、彼に告げ、
3月14日にまた、会えることを
楽しみにしていた。
 
それが、最後に聞ける声だと
僕は思っていなかった。
 
その後、彼が僕のいる
滋賀に来た時に、
楽しそうな様子の写真を
送って来てくれた。
 
それが、最後のやり取りに
なるだろうと
 
思うことなく
僕は
 
また会える
2020年3月14日を
楽しみにしていた。
 
でも、
その日は
もうやってこないこと
知った。
 
彼に会えるはずだった
彼がいるその日は
 
もうやってこない。
 
2019年12月6日
彼は亡くなった。
 
彼がいなくなると
僕は思いもしなかった。
 
いや、今も
そう思えない。
 
僕らは
100%いつか必ず死ぬ。
 
でも、
そのことを
 
心配し、不安に感じながら
 
今日を生きたことはないし、
 
明日が来るかどうかと
疑ったことはない。
 
だから
 
今日も明日も
手帳には
僕の生きる予定が
記されている。
 
来月も来年も
僕の生きる予定が
記されている。
 
僕らは100%
いつか必ず死ぬ。
 
だけど、
そのことを案じずに
 
100%ではない…
それよりも
間違いなく
確率の低いことを
 
まだ起こる前から
あれやこれやと
 
わざわざ
先取りし、
勝手に予定し、
 
心配し、不安になり
悩み、
 
やるかやらないか
二の足を踏んでいる。
 
けして、
100%起こると決まっていない
そのことを…
 
 
なのに
 
僕らは
100%死ぬという
 
その事実を
恐れず
 
予定にもせず
 
疑いもせず
 
今日も明日も生きる
 

今朝も僕には朝が来た
 
これを、読んでいるあなたにも
朝はやってきた。
 
今日や明日
生きられると
やってくると
 
信じている
信じてやまない
 
今朝も朝が来た僕らは
何を
どんな
生きる予定を書き込むだろう
 
 
 
今朝、
学校へ向かう
息子に
いつもと変わらす
 
いってらっしゃい
 
そう、声をかけた。
 
 
 
疑うことなく
 
生きていると信じて。